高エネルギー加速器科学研究奨励会

代表理事挨拶

木村嘉孝氏

高エネルギー加速器科学研究奨励会は、1977年に、加速器科学に関する官民技術交流や研究者・技術者の国際交流の事業、並びに関連研究の支援・助成を行うための任意団体として設立され、1983年に旧文部省を主務官庁とする財団法人となりました。
しかし2006年に新しい「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」が施行され、それにともなって公益法人としての再審査・再登録が求められることとなりました。そこでそのための申請作業を行っておりましたが、ようやく2011年4月1日付けで内閣総理大臣より「公益財団法人高エネルギー加速器科学研究奨励会」という名称で活動を継続することが正式に認められました。今後は、このようなより厳しい公益性が求められる制度の下で、加速器科学の振興になお一層の努力をしてまいる所存であります。引き続きのご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

高エネルギー加速器は、元々は原子核や素粒子の研究のために開発された実験装置です。しかし今日では、放射光や中性子などによる生命体物質や各種材料物質の構造・機能の研究をはじめとして、癌治療などの医学利用まで広範にわたる応用分野で使われるようになっております。一方、研究に使用される巨大な施設や各種の装置は、優れた民間企業の協力のもとに先端技術の粋を集めて作られており、これまでにも電磁石、超高真空、超伝導、極低温、大電力高周波、計算機・情報などの分野で多くの新しい技術を生み出してきています。
このように今日の加速器科学は、自然科学における先駆的な研究であるばかりではなく、産業界への広範な波及効果をもたらすものであり、まさに科学技術立国を掲げて世界に貢献しようとする我が国において、極めて重要な役割を担っていると言えます。
本財団は、まさにこのような社会的要請に鑑み、基礎科学としての加速器科学の研究や、 その成果を産業や医療などに利用するための応用研究に対し、助成などを通してその育成・発展に寄与するべく設立されたものであります。
 

 公益財団法人 高エネルギー加速器科学研究奨励会
代表理事  木 村 嘉 孝